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無報酬労働の価値

国民的合意のできていない無報酬労働の考え方

 民主党政権になって子ども手当てが俄然クローズアップされてきました。昨日、このコラムに書いたのですが、「女と男が平等に働くための制度改革をすすめる会」では、「配偶者控除」「配偶者特別控除」「扶養控除」を廃止し、「子ども手当て」を支給するという政策提言をしてきました。
 今は、どうなるのか行方を身守っています。

 ところで、「配偶者控除」廃止に反対の声が新聞の声欄などに投稿されています。そのいずれもがいわゆる家事・育児などの無報酬労働は大事な仕事なのだから、それらを評価した「配偶者控除」は廃止すべきではないというものです。

 制度改革をすすめる会では、1996年、無報酬労働をどう捉えればよいのかを考えるために国際シンポジウムを開きました。無報酬労働時間のカウントを薦めているニュージーランドの経済学者であり、国連経済コンサルタントであるマリリン・ウォーリングとスェーデン自治労の書記長であるリリアン・ヒンダーソンを招きました。

 マリリンは、女性たちの無報酬労働の価値を見えるようにするために時間でカウントすることを提案しており、その数値を見ることで女性たちの貢献の大きさを知ることになるというものでした。
 
 スェーデンではすでにそうしたカウントから一歩も二歩も進んでいて、女性たちが担ってきた無報酬労働のうち、行政に移せるものは移すという政策がすでに実行されており、その経緯について話してもらいました。

 講演者のお二人は、共に、無報酬労働の大事さを十分に認識しており、だからこそ、無報酬労働がよりよく果たされるために国や地方自治体が担うべき役割、プライベートに家庭内で果たすべき役割の双方を見ていくべきだと。
 日本はこれから手をつけるべき課題でしょうから「ガンバッテ!」と、マリリンは、話の最後に日本語でエールを送ってくれました。

 しかし、介護保険制度などを見ていますと、介護に要する時間カウントは必要時間数よりはるかに低い水準で捉えられているように感じられ、過重な負担と、性別役割分業意識からくる女性対象の低い労働評価のダブルパンチの様相。

 今日の話の中で「無報酬労働が大事だからこそ」性別役割分業ではないやり方でやろうよということも、話せればいいかなと思っています。(山崎久民)

author:こだま舎, category:-, 07:02
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Comment
本来、配偶者控除や扶養控除は、家事労働を評価するかどうかとか、そんな問題ではないと思います。
人間として生きている以上、働いていようが働いていまいが、一定の生活費は必要です。
最低限度の生活費は非課税にするというのが、人的控除の基本的な考え方でしょう。
女性が働くか、働かないか、それは税の控除とは、そもそも別の問題です。
配偶者控除を「無報酬労働に対する代償」のようにとらえると、病気で家事をできない女性は、配偶者控除を受ける資格がないのか、という議論になってしまいます。
無報酬労働をどのように評価すべきかということと、税制とは切り離して議論すべきだと思います。
ゆうくんパパ, 2009/10/25 11:16 AM









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