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森林、水、米 その2(『ほっとニュース』2019.6.13)

このコラムでは、こだま舎会員向けの会報から記事を掲載しています。

 

森林、水、米   その2

 

 

畑と水田

 

畑と水田について都市に住む私たちは、農業と一括りに考えてしまいます。「食」の重要性という点で甲乙をつけることもできません。

ところが、富山は畑と水田は根本的に違うと言っています。違いとは何か。

「水田の場合、まず、水をどこからか引いて来なければならない。水源を探し、川を堰き止め、水路を築く必要がある。畑地なら斜面であっても可能だが、水田の底は平らでなければならない」「一枚一枚の水田に水を張り、どの水田にはどこから水を入れ、どこに水を落とすかということを綿密に計算し、全体に行きわたらせるようにする。」等々と説明しています。さらにこれらの事業を行うについて共同作業と人手がいるのだと言い、そうした行為が日本の文化、言い換えるなら水をコントロールする文化を創り出したのだと。

 

水田と水と菜々穂蠻西

 

上述の文章を読みながら、山形県の故片平夫妻(こだま舎と長いこと提携していた農家)が手掛けた菜々穂蠻西譴涼田を思い出しました。片平さんでは自宅近くの平場の田んぼの他に純粋に有機無農薬の栽培ができるところとして長井市に購入した農場を菜々穂蠻西譴般症佞韻泙靴拭C田の他に山あり池ありの広い農場でした。この棚田へも毎年援農に行きましたが、米作りは大成功とはいかず、結局、放置されることになってしまいました。

 片平さんは、周りの小高い山が日照を妨げたことがうまくいかなかった一番大きな理由かなと言っていましたが、富山が言うところの水田での水がうまくコントロールできずにずいぶん苦労していたことを思い出しました。

 また、農場内には清んだきれいな水の池があり、けれど、農場内にある家の生活用の水(水道局の水ではない)不足が度々起きていました。様々な試行錯誤をしたものの、そうした水に関する一連の問題は結局100%解決することはありませんでした。

片平潤一さんは、自然との付き合い方という点で都会人の私たちとは比べようもない位の知識と技術を持っていましたが、それでも菜々穂蠻西貽發諒雑な水系を見極めることができなかったということだったのでしょうか。

 

 次回以降でも、水田、山(森林)、土の関連について理解したことを書いていきたいと思っていますが、菜々穂蠻西譴稜西譴箸靴討陵効性を阻んでいた水をはじめとした幾つかの課題はそれほど単純に解決がつくものではなかったことが、今になればよく分かります。

 

 

(山崎久民)

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