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富山だより Part13(『ほっとニュース』2019.7.4)

このコラムでは、こだま舎会員向けの会報から記事を掲載しています。

 

富山だより Part13

いい季節

篠島ゆき野

 

肌寒さもなくなり、いい季節になってきました。

私たちが住んでいる築100年の古民家は、日よけにもなる20本以上の防風林や風が通るたくさんの窓など夏を重点に作られているので、我慢の冬から快適な夏に向かっていくことで幸せな気持ちになります。

お隣の韓国は冬に重点を置いた作り方になっているそうで、そのためにオンドルなどが発達したのだとか。冬も快適に過ごせるように考えたいものですが、季節の仕事に追われているうちにあっという間に秋がやってきてしまいそうです。

 

今ですと、梅をとってきて梅干しに挑戦中。また梅雨の時期なので、雨樋の掃除、草刈、カビ対策など。昨年は椅子や革製のカバン、靴などありとあらゆるものがカビましたが、今年は去年に比べて少ないような気がします。人が家に入り空気が流れているからなのでしょうか。不思議です。

 

暖かくなると、集落の行事も増えてきます。お祭りや運動会、草刈。

ちょうど今日地域の運動会がありました。今年は小学校の運動会(来年から小学生のため)、地域の運動会、保育園の運動会と3回も参加する機会があります。

少し面倒だなと思いつつ、行くと顔を合わせて話すことができて、つながりを感じます。毎回しりとりレースや大縄跳びなどの種目は変わらないのですが、大人メインの地域対抗運動会で子どもたちは隅っこで走り回っている所がなんだか面白いです。

終了後は、各集落の公民館で宴会があります。

同市内でも地域の運動会をやる場所が減ってきているそうですが、私はなんだかんだ楽しんでいるので、続いていってほしいなと思います。

人口が減っていく今だからこそ地域のつながりを大切にしたいです。

新参者の私たちは顔を知ってもらういい機会であり、普段会えない人とも一緒に競技に出ることによって一体感が出たりします。

 

結果は、大繩跳びで逆転負けしてしまい2位でした。

宴会にて「来年は、田植え、水の調節、草刈の後、大縄跳びの練習を入れるかー」との冗談もありました。山崎さんの文章とリンクして、集落の方々が水の調節など、日々気にかけていることを宴会の会話で垣間見ることができ、私には見えていなかった水のコントロールや稲の成長への緊張感が収穫まであることを知りました。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 09:43
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富山だより Part 13 色んなシゴト(『ほっとニュース』2019.4.18)

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富山だより Part13

色んなシゴト

篠島ゆき野

 

4月に入ってから雪が降り驚きましたが、周りを見渡すと桜が咲き始め、田園風景にひっそり咲き誇るピンク色を見ると嬉しい気持ちになります。

 

こだま舎でいくつかのワークショップを開催させてもらい、それが土台となってこちらでも小さな小さな新しいことに挑戦しています。

題名にはシゴトと書きましたが、お金にならないシゴトがほとんどです。道の駅のバート以外にざっと箇条書きしたいと思います。

 

・翻訳               ・スナック

・英会話教室            ・村づくり検討委員会

・祭りの出店手伝い         ・ライター

・田植え              ・野菜の配達

 

地方は若者が少ないため、やりたいと思ったら率先してやらせてくれます。

英語ができますと自己紹介したら、英会話教室を始めることになっていました。(笑)

自分に何が向いているかわからないからこそ色々トライできるのは有難いです。

例えば私は最初月一回幼児向け英会話をしてみましたが、子どもたちがなかなか集中できず、こちらもへとへと。こどもたちは遊びたい、走り回りたい。そこで幼児向けではなく、子どもたちは遊ばせて、母親向け一言英会話に変え、その後おにぎりとみそ汁を皆で作って解散というどちらかというと居場所づくりにしてみました。試行錯誤しつつ、働くお母さんとも休みの日に会って話したり、情報交換できる場があるといいなと思っています。

 

移住当初は、“ネットさえあれば仕事ができる”というフレーズに憧れ、ランサーズなどに登録して記事などを書いていましたが、23日かかって1000円となかなか大変。

それよりは今住んでいる場所でできることをしてみようという気持ちに変わってきました。昨年富山県の地域通訳案内士の資格も取ったので、外国人に近場の街並みや暮らしを紹介していけたらと思っています。

なんだかんだ英語にすがっていますが、英語を媒体に、町になじみつつ、過疎化しつつあるが素晴らしい伝統が残っている片田舎に、外の風もいれられるような人になりたいです。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:01
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富山だより PART 12(『ほっとニュース』2019.3.14)

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富山だより   PART 12

助け合いと保険

 

篠島ゆき野

 

新年の挨拶をしていたと思ったら、もう春!こちらではフキノトウが道の駅に並びはじめました。

今年は雪が少なく、本当に楽だったと村の人たちは口をそろえて言っているけれど、私たち家族にとっては、初めての雪。積もった日は大変だったねぇと経験値によりだいぶ感想がかわってきます。

 

秋から冬にかけては、多くの御講(お坊さんがお話してくれる)がありました。春になると、えざらえ(水路の掃除)や田植えの準備など体を動かす仕事が待っています。

 

ファイナンシャルプランナー2級を取得した際、収入を増やして保険や学費、老後の資金を貯めることが大切だと学びました。

 

しかし村ではまだ助け合う精神が残っています。高齢者の家の除雪、人口が減っている地区の除草、空き家管理、田んぼの管理等々。村には、資本主義による保険と村人同士の助け合いの2つが混在しています。

助け合いの担い手は、定年退職した方々や働き世代が日曜日に作業をしています。こんなに村の仕事があるから田舎の人は‘稼ぐ’方の仕事の仕方が都会よりもゆるいのもかもしれないとも思うようになりました。

 

稼いで保険に入って、村人同士で助け合う。通りで田舎の人たちは忙しいわけです。

でもこの助け合いに惹かれて私は引っ越してきたと言っても過言ではありません。そこには暮らしの中に優しさや安心があります。お互いを気遣い、出来ることをする。

それがとても美しく映ります。

しかしこれに関しても新参者の私と10年住んでいる同世代の知り合いは、意見が違いました。彼女は夫婦でPTAの役員をこなし、夫は住んでいないが実家がある在所の役員からずっと逃げられないとのこと。

助け合いも人数が減ってくると負担に変わっていくという現実。

私は今お世話になっている方なので助け合いが美しいと思っていられるが、いざ自分が担っていく方になった時に、それでも美しいといえるのか。

これからは省けるものは省いて、しかし助け合いというつながりはこれまでの大切な遺産なので、継承していきたいです。移住1年目の思い。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 09:22
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富山だより PART 11 新年(『ほっとニュース』2019.1.10)

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富山だより  PART 11

新  年

篠島ゆき野

 

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

富山は雪が降り銀世界になりました。景色がガラッと変わり、これまでとは違う場所にいるような不思議な感覚になります。

 

さて我が家がどうなったか心配して下さっている皆様、ありがとうございます、生きてます(笑)

夫は今月地元のIT会社に就職が決まりました。年収は横浜に比べ1/3程ですが、安定収入が入るのは、精神的にも安定します。

 

考えてみると、去年は変化の年でした。夫は12年務めた電機メーカーを退職。家族で横浜から富山への大移動、築100年の古民家に引っ越し、集落行事への参加。

 

子育てしながら生活するという部分では変わっていないものの、環境が変わったことによって、生活の仕方も少し変わったように思います。

 

例えば、私たちはこれまで賃貸マンションにしか住んだことがなかったので画鋲すら刺してはいけない条件。住んでいる時も敷金が返ってこればいいなぐらいの気持ちでなるべき汚さず、工夫もせず、密閉性があり快適ではあるけど、箱に住んでいるような感じ。

古い木造の家に住むと、夏は蚊が入ってくるので、手作りで網戸を作ったり、カメムシが大量発生したらカメムシ取り器、冬は雪が積もるので融雪装置を試行錯誤しながら設置してみたりと(ほとんど夫がやってますが)自然に沿った暮らし方になってきました。

ねずみが出たり、野良猫が家に入ってきてしまったり、日々飽きることはありません。

 

暮らしとしては大変なのですが、それでも子育て中はこういうことが大切なのではないかと思っています。合理主義、効率では済まされない、無駄と感じられる諸々。

子どもは、雪を用水路に流してどれぐらいで溶けるか、死んだねずみを見て「かわいい」と一言。多くの時間をテレビ鑑賞に費やしているのも事実ですが、都会では出来ない経験もしているのかも。

 

<2019やりたいことシリーズ>

・魚つり

・野菜の種を旬の時期に蒔いて実らせる

・ニワトリ小屋作り

・自営業への模索、実現への一歩

 

去年に負けず今年も新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:44
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富山だより PART 10(『ほっとニュース』2018.11.22)

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富山だより  PART10       

篠島ゆき野

 

横浜で感じた秋は、あぁ少し肌寒くなってきたかなといった感じでしょうか。

富山で感じる秋は、冷えるなぁ、これは冬じゃなくて秋なんだよなといった寒暖の差。 毛布を引っ張りだして、湯たんぽ入れて、10月だけどストーブつけていいかなという罪悪感と葛藤しながら、11月の今はほぼつけっぱなしという状況です。

 

庭には柿がたわわになり、軒先では多くの家が干し柿を作り、山は色鮮やかに紅葉。

各所で収穫祭やぎんなん祭り、ゆず祭りなどが開催されています。

外から眺めると古き良き日本の情景ではないでしょうか。

 

しかし住んでいる人たちは、これからやってくる長い冬に向けて大忙しです。

うちも水路にホースをつなげ、庭に水が流れるようにしました。これは少しでも雪を解かすためです。

また雪囲いをしました。

雪囲いとは丸太を立てて、波板を縄で括りつけ、窓ガラスが雪で割れないように家を囲う作業です。私たちは、この組み立て方を知らなかったので、集落の方々12人手伝いに来てくださいました。

また庭の木は、樹木の枝が折れないように縄で縛る雪吊(ゆきづり)をします。

 

秋ってこんなにすることがあるんだと雪国に来て初めて知りました。

しかしこちらの人から言わせると今はまだ暖かい、大変なのはなんといっても冬!

朝の除雪に約一時間。前の晩が静かなほどどっさり降っているそう。

大雪警報の時などは帰れなくなってしまうこともあるそうで、私にとっては未知の世界です。

 

4月に移住してからというもの、移住者のコミュニティや有機農業者の集い、地域活性化に向けたブレインストーミングなどありとあらゆる集まりに参加してきました。(もともと色んな場所や人に会うのが好きなため)しかし、冬になったら外出もままならないだろうし、かなり生活も変わるのかなと思います。

今でも寒いと連呼している私が果たして一番寒い1月2月をこのすきまだらけの家で越えられるのか、ある意味忍耐試験のようでもあります。願わくば、オンドルか薪ストーブをぜひリビングに設置したいです。

 

*先日金沢の自然食品店(のっぽくん)で、いちうろこの練り物やパックスの洗剤、三陸水産のわかめなどを見て、こだま舎の品ぞろえの素晴らしさを感じました。北陸でこれらの商品に再会できると思ってなかったので、なんだか旧友に会ったような気持ちでした。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 13:18
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富山だより Part 9 季節の楽しみ(『ほっとニュース』2018.10.25)

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富山だより  PART

 

季節の楽しみ

篠島ゆき野

 

 

「里山資本主義」著著の藻谷浩介氏の講演会や地区の検討委員会に移住者代表として出席したりして、数字やグラフを見て、そうかこれから地方はどんどん過疎化が進み、東京に人口が集中してコンパクトシティ化が進んでるのかとどよーんとなってそのまま記事にしていることに気づきました。

 

人口が減ることを私はどうにかは出来ない。でも私がこっちに来て楽しい出来事は伝えたいと思い、もう一度机に向かいました。

すっかり季節が夏から秋に移り変わる今。柿が家の裏にあることを発見し、昭和の子どもたちがよくやっていたであろう竹ざおで柿を取りました。高いところになっている柿を採るのは意外と大変で、一つ取るのがやっと。さおを作り直して再チャレンジせねば。

紫蘇もたくさんの実をつけたので、夏前に作った梅干の梅酢につけて保管しました。

山栗もママ友から頂いたので、圧力鍋でやわらかくして、栗ご飯にしました。美味しい!

 

こちらでガッテン農法の講習に参加した時は、植え方や管理の仕方など意外と自然農も大変だなと思い、自生している植物を食べるのが一番手っ取り早いのではないかと思い、スベリヒユをおひたしにしたりしましたが、うーんやっぱり小松菜の方が美味しい。山栗もそのあと実を出す手間を考えたら、やはり畑を続けようという思いにいたりました。

 

お米は集落が作っているお米を買わせてもらっています。田植えのみ夫も参加しましたが、

地域の人たちが作っていると思うとより感謝するものです。

田んぼをもっている家が多いが、田んぼだけで暮らせないのが、日本の大きな問題ですね。また吉田さんがおっしゃっていたようにパン食を少しご飯に変えるだけで変わっていくはずです。

 

またこちらでは外食する場所があまりないので、集まる時は持ち寄りが多い。集落の集まりの時はスーパーのケータリング。年配の人は畑で取れたものを料理してくることも多く、気負わず「種から惣菜に」して持ってくる。作り方もその場で知れて世代を超えてコミュニケーションが生まれる。おすそわけも家になっているいちじくなど、食べ物は買うものではなく収穫が当たり前なのが都会から来た私には新鮮。

 

私の家ではもちろん肉、魚、パン、揚げ物などスーパーで日々購入している。でも野菜がどうなっているか、虫がけっこう食べてしまうこと、季節にどんな果物がなるのかは子どもに知っていて欲しいと思うし、ここではそれを伝えやすい環境にあると思う。

 

 

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:03
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富山だより PART8 移住後の家計簿(『ほっとニュース』2018.10.18)

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富山だより  PART 8

 

移住後の家計簿

篠島ゆき野

 

ご無沙汰しています。

 

移住して、久々にざっくり家計簿をつけました。

そうしたら、上大岡にいた時ぐらいの出費があって驚きました。

主に負担になっているのは、2点。一つは健康保険料と年金。でもこれは退職時に想定していたこと。もうひとつは、車関係。こちらはびっくり、ガソリン代が月30000円。上大岡に住んでいた時は車を持っていなかったので、交通費の桁が違い驚きました。こちらに来てから車は一人一台。スタットレス2台分95000円。車検14万円。そして私はなんとこの一ヶ月で、2回も警察に捕まっています。一回目は、畑に行く途中子どもがシートベルトをしていないと思われ、止められ、シートベルトしていたが免許不携帯で3000円罰金。2回目は田舎道40kmのところを65kmで走り、18000円。泣

皆さんは田舎に住んだら、食費とか浮くんじゃない?と思われがちですが、(私もそう思っていましたが)結局肉や魚を食べるのでスーパーに行くし、そのためにガソリン代を使うのでした。

また雪国の田舎では特に、灯油、ガソリンなどの燃料費が負担になります。これは日本自体の輸入金額と同じです。日本は中東にかなりの支払いをしています。

 

私の家計でもこの負担どうにかならんかなと思い、初めて炭の火おこしをして囲炉裏に入れてみました。七輪に小枝や松ぼっくりを入れて火おこししたら、長男は大興奮。人間に備わっている本能か何かでしょうか。明日もやりたい!と言っております。炭に火は着いたものの、囲炉裏に入れたらすぐ消えてしまいました。でも炭に手をかざすと温かい。こうやって暖をとっていたんだなと少し昔の日本の暮らしに思いを馳せることが出来ました。灯油ストーブが台頭し、こちらでも囲炉裏は危ないという認識になっているので、囲炉裏の使い方を積極的に教えてくれる人はいません。ネットでも囲炉裏の使い方のサイトは少なめです。コツ等ご存知の方教えて下さい。少し前まで山の薪で風呂をたき、囲炉裏で暖をとっていた日本。それってすごいなと改めて思います。都会にいた時は、野菜を自分で作ってみたいと思い、田舎に来ると、燃料を自活できないかと思う。欲望(?)は止まりません。

 

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:45
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田舎のスローライフは忙しい(『ほっとニュース』2018.8.23)

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富山だより PART 7

田舎のスローライフは忙しい

篠島ゆき野

 

田舎のスローライフに憧れるという人も多いのではないだろうか。私もその一人だった。

しかしいざ暮らしてみると、地元とつながって生活すると、田舎暮らしは意外と忙しい。

 

  1. 朝が早い

    五時半に村長からのFAXがガタガタと受信され、六時半からご近所が野菜を届けてくれる。

  2. 週末のイベントが多い

    5月は田植え、その後はあぜ道の草刈、祭りなど集落のイベントが目白押し。

  3. 家が広い

    家が広いと掃除する場所も多いということ。掃除をしても、しても終わりが見えないので、使わない部屋は見えないことにしている。

  4. 手入れ

    夏は、庭の草刈、冬は雪の除雪。まだ雪を経験していないが、聞いた話によると、朝4時頃に起きて、除雪を済ませて出勤するらしい。今から末恐ろしい。

  5. 冬の準備

    冬に向けて家の窓がガラスで割れないようにトタンと木で家全体を囲う作業がある。また車もスタットレスに変えたりと、衣替えだけでは終わらない冬支度が沢山ある。

  6. 毎日の水遣りに雑草抜き、収穫。そしてまた播種。

     

地域との距離感によっても忙しさは変わってくるだろうし、気候的に雪国は特にやることが多いように思われる。

私にとって田舎暮らしは思っていたより忙しいが、それは都会の忙しさとはまた違う。

自然に沿った忙しさといえばいいのだろうか。涼しい朝に用事を済ませ、週末は人が集まりやすいから一斉に草刈りを行い、日々の手入れ、掃除をしながら、冬支度を行う。季節に沿って暮らしている。暮らす=生活することプラス資本主義経済が加わると、より一層忙しくなっていくんだろうとも思う(相方は只今職業訓練校に通学中)。

今後出来る限り、自分たちも季節に寄り添って生活をしていけたらと思う。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:16
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富山だより 信仰心(『ほっとニュース』2018.8.9)

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富山だより Part6

信仰心

篠島ゆき野

 

暑中お見舞い申し上げます。

 

日本全国暑いようですが、皆さんお元気でしょうか。

我が家はカイニョといって、周りに防風林があるため、日差しよけになり、一度もエアコンを使わず快適です。これだけ涼しいと冬が怖いのですが。

 

さて、こちらに引っ越してから疎外感を感じることなく、近所から野菜のおすそ分けも頂き、なぜ皆親切なのだろうと都会マインドの私は疑問に思っていました。

最初の推測としては、雪が多いのでやはり協力してやっていくことが大切だからだろうと考えていました。しかし日々過ごしているとそうではないような気がしてきました。

近くを散歩するとお地蔵様が入った石碑をよく見かけます。南無阿弥陀仏という石碑もそこらじゅうにあります。調べてみると、もともと近くの山は多くの僧侶が修行する山で、浄土真宗が町全体に深く根付いていることを知りました。我が家にも月3回お坊さんがお参りに来ますし、法話も公民館であります。

版画家の棟方志功は、戦時中に浄土真宗の地、南砺市で「自己覚醒」し、その後の版画に大きく影響しています。

 

またここには「土徳(どとく)の精神」という言葉があります。

自然に対しての畏怖、感謝、人に対して優しくあり、当たり前のことを大切にする精神。それが地域のおじいちゃんおばあちゃんには自然と染み付いているような気がします。

 

そして富山県は幸福度ランキングが常にベスト5に入っています。

これを持ち家率がNo1だから、世帯収入が多いから、という理由にしている記事を見ましたが、私はそれだけではないと思います。

富山県は夏は湿度が高く、冬は大雪で決して暮らしやすい場所ではありません。家も広いので、虫干しや掃除などやることも沢山あります。それでも幸せと感じる理由。それは法話で人が集い、晴れている日に感謝し、お地蔵様にお花を添える、そういった日常を大切にしているからなのではないかと思います。

私の実家も浄土真宗ですが、帰った時もお経を読むときもあれば読まない時もあるといったような、形のみのもの。お盆でも私は墓参りに行きません。

なので、こっちに来てへ〜がいっぱいです。移住して3ヶ月が経とうとしています。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 14:42
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富山だより part5 鶏をいただく(『ほっとニュース』2018.7.12)

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富山だより part5

鶏をいただく

 

篠島ゆき野

 

田舎に行ったらやりたいことリストに‘鶏を絞めること’がありました。

私は牛肉も豚肉も鶏肉も食べるけれど、食肉になる過程を見たことがありません。

自分が口に入れるものをもう少し知りたいという気持ちからです。

そしてその機会がやってきました。

飼っている鶏が卵を産まなくなってきたので、一人一羽ずつ締めるワークショップの開催をフェイスブックで知り、急遽参加しました。

持ち物は、カッター(又はナイフ)のみ。

そう、カッターだけで鶏を絞めて、肉を切り分けられるのです。

最初に、鶏の頚動脈をカッターで切ります。抑えながら心臓が止まるのを待ちます。静かに死を受け入れているようでした。温かい体をおさえながら涙が少しでました。心臓が止まる直前に痙攣します。

 

 

その後、羽根をむしりやすくするために、熱湯に10秒ほどいれます。

羽根をむしっていくと、動物から‘肉’にみえてくるから不思議です。

その後もも肉、手羽元、胸肉などにわけていきます。

 

 

鶏を裁いて、初めて知ったこと

  1. 自分は鶏肉の全ての部位を綺麗に捌けず、破棄した部分もあった(腸、脂、足等)。先進国の私より、後進国の人たちの方が無駄にすることなくいのちを頂いていて、そちらの方がすごいと思う。
  2. 食べたら肉にかなりの弾力があり、顎がはずれそうだった。小さい小屋に飼われていたのに驚いた。畑を走りまわっている鶏は硬くて食べられないらしい。スーパーの鶏はとても柔らかいのだと自覚した。
  3. 捌いてみると、取れる肉が多くないことに気づいた。それに比べて自分は普段肉を食べ過ぎていると感じた。

 

「昔お客が来るとおばあちゃんが、裏に行って鶏を絞めていた」という話をしていた人がいたが、今の私たちはあまりにも食べ物になる過程を見る機会が失われています。

過程を知ることで、見える真実があるのかもしれないと思いはじめています。

 

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:20
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