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次世代に託したい(『ほっとニュース』2019.1.17)

このコラムでは、こだま舎会員向けの会報から記事を掲載しています。

 

こだま舎は、40周年を迎えました その1

次世代に託したい

 

1980年1月にスタートしたこだま舎は、早いもので40周年を迎えることになりました。

40周年を迎えるまでこだま舎を続けることができたのは、ひとえに生産者をはじめ、みなさま方の共感と支援があってのことと、心より感謝いたします。

 

こだま舎は、40年前にこだまの会として私たち夫婦が立ち上げました。が、その後、協同組合方式として、更に有限会社に組織変更され、それぞれに後継者に引き継がれ、私たちは経営責任から撤退していました。ところが、有限会社に移行後、経営状態が悪化し、私たちが再び経営責任者に復帰。そして、2年前に小林貴徳さんに引き継いだという経緯です。

 

経営状態の長らくの悪化は、小林さんに引き継いだことですみやかに解決できるほど簡単ではなく、小林さんの苦労が続いています。そうした困難のある一方で、それでも何とか続けていこうという気持ちの中核にあるのは「食と農」と「心と体」を大事にすることで、もっと活き活きした豊かな人生を誰もが送ることができるということを伝えていきたいという強い思いといえるでしょうか。

しかし、そうした考え方を40年の間に十分に広げることができませんでした。高齢になった私たちに残された時間は短く、そのことを次世代引き継ぐしかないと思うようになりました。

けれど、このバトンを受け取ってもよいと思う人がいなければ、こだま舎はいよいよ閉鎖するしかありません。

 

 2年前に小林さんが、さらに、40周年企画事業冊子発行に名乗りを上げてくれた40代という若手のお二人が現れたことは本当にうれしいことでした。

 

 お一人は、自分の勤務している保育園で、食に対しての反応は、ゼロではないけれど、「食」より優先するものがある、安くて手軽で簡単な…という食品を選んでしまう現状があると述べていました。ここまで時代が変化する中で、現代の「食事情」が確立されていく中、変えていくことは本当に難しい、自分自身の「体」「健康」「命」がかかっているのに、とも。

 「それでも、こだま舎から発信し続けること、今回こうした冊子を作る事、今、すぐにではなくても、頭の中に一つでも山崎さんからのメッセージを残すこと、これを1人でも多く増やしていく事、絶やさない事、ではないかと思います。

だからバトンは受け取ります。」と力強く受けてくれました。

 

もう一人は、最近こだま舎のスタッフに加わった方です。

「山崎さんの言う『食と農』『心と身体』について、農以外の領域は、私も同じく見つめ続け、関わり続けてきました。こだま舎との繋がりをいただいたのも何かのご縁があったからこそかと思います。
 山崎さんからのバトンも受け取らせていただき、こだま舎、山崎さん、皆さまとの関わりを通して様々学ばせていただきながら、自分も行く末にどんな形で受け取ったバトンを次へと渡せるか考えながら歩きたいと思っています。」と。

どれほどか励まされました。

                                     (山崎久民)

author:こだま舎, category:-, 08:14
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富山だより PART 11 新年(『ほっとニュース』2019.1.10)

このコラムでは、こだま舎会員向けの会報から記事を掲載しています。

 

富山だより  PART 11

新  年

篠島ゆき野

 

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

富山は雪が降り銀世界になりました。景色がガラッと変わり、これまでとは違う場所にいるような不思議な感覚になります。

 

さて我が家がどうなったか心配して下さっている皆様、ありがとうございます、生きてます(笑)

夫は今月地元のIT会社に就職が決まりました。年収は横浜に比べ1/3程ですが、安定収入が入るのは、精神的にも安定します。

 

考えてみると、去年は変化の年でした。夫は12年務めた電機メーカーを退職。家族で横浜から富山への大移動、築100年の古民家に引っ越し、集落行事への参加。

 

子育てしながら生活するという部分では変わっていないものの、環境が変わったことによって、生活の仕方も少し変わったように思います。

 

例えば、私たちはこれまで賃貸マンションにしか住んだことがなかったので画鋲すら刺してはいけない条件。住んでいる時も敷金が返ってこればいいなぐらいの気持ちでなるべき汚さず、工夫もせず、密閉性があり快適ではあるけど、箱に住んでいるような感じ。

古い木造の家に住むと、夏は蚊が入ってくるので、手作りで網戸を作ったり、カメムシが大量発生したらカメムシ取り器、冬は雪が積もるので融雪装置を試行錯誤しながら設置してみたりと(ほとんど夫がやってますが)自然に沿った暮らし方になってきました。

ねずみが出たり、野良猫が家に入ってきてしまったり、日々飽きることはありません。

 

暮らしとしては大変なのですが、それでも子育て中はこういうことが大切なのではないかと思っています。合理主義、効率では済まされない、無駄と感じられる諸々。

子どもは、雪を用水路に流してどれぐらいで溶けるか、死んだねずみを見て「かわいい」と一言。多くの時間をテレビ鑑賞に費やしているのも事実ですが、都会では出来ない経験もしているのかも。

 

<2019やりたいことシリーズ>

・魚つり

・野菜の種を旬の時期に蒔いて実らせる

・ニワトリ小屋作り

・自営業への模索、実現への一歩

 

去年に負けず今年も新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 08:44
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『ごみ収集という仕事』から読み取ること(『ほっとニュース』2018.12.27)

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『ごみ収集という仕事』(藤井誠一郎 コモンズ)から読み取るごみの出し方

 

 この本の主たる目的は、「私たちのごみの出し方」ということではないのかもしれませんが、日頃のごみに関しての対処方法をずしりと考えさせられたため、その視点から紹介したいと思います。

 

 著者の藤井誠一郎さんは、若手研究者。新宿区で9カ月間、ごみ収集を体験し、ごみ収集に関する現場状況とそれに伴う様々な問題点を指摘しています。そのさまざまな問題点に関しては本書を直接読んでいただくとして、ごみを出すにあたって私たちはどんなことに気を配るべきか、について以下に整理してみました。

・分別をしっかり

特に可燃ごみ、不燃ごみの混載は火災などにつながり、また焼却プラントの故障にもつながる。

・水分をしっかり切る

 ゴミ袋が破れた時、作業員の顔などにかかる。また、水分を多く含むと重量が増し、作業員の疲労度が増す。そうした作業が続くことで、作業員の健康に大きく影響を与えることになり、仕事の継続が難しくなる。

・危険物に注意

 とがったもの、割れ物などを出す場合、それらが作業員を傷つけないように配慮する。

・1袋があまり重くならないようにする

・しっかり結ぶ

 結び目が緩くつかみそこなうと、路上にごみがばらまかれ、収集作業に影響を与えるだけではなく、通行車両や通行人に迷惑がかかる。

・粗大ごみとして出すべきを可燃ごみとして出さない

 

ルールを守ってごみを出すことによって、作業員の労力低減効果があるだけではなく、ごみ収集に関わるコストが低減され、節約された費用を他に使えることにもなりますよね。

author:こだま舎, category:-, 08:32
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野菜食べる子ども 風邪ひきにくいと(『ほっとニュース』2018.12.27)

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野菜食べる子ども 風邪ひきにくい  と民間調査結果

(12/14 日本農業新聞)

 

野菜をたくさん食べる子どもほど、風邪をひきにくいと13日、民間調査機関のトレンド総研が発表した。母親500人に聞き取りを行い、1日に200g以上の野菜を食べる子どもの風邪をひく割合は77%と、200g未満より10ポイント以上低かった。野菜の栄養価が健康に役立っていることを裏付けた格好だ。(中略)

38度以上の高熱を出した割合も調べた。100g未満は65%、100g〜199gは55%だったが、200g以上は43%と少なかった。トレンド総研は「野菜を食べない子どもは風邪をこじらせやすい傾向だ」とみる。

ただ、風邪の予防に食事を重視するとの意識は低い。重視するのは、手洗い(86%)とうがい(70%)が多かったのに対し、「食事の内容に気をつける」は42%にとどまった。また、「食事を通じた予防対策は十分とはいえない」と考える母親は63%に上った。

 

*風邪予防に限らず、活き活き暮しにバランスのとれた食事を、と考える人は少ない?

author:こだま舎, category:-, 09:17
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「食と農」に思いを馳せてみると・・・(『ほっとニュース』2018.12.20)

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「食と農」に思いを馳せてみると・・・ 

40周年記念事業では「食と農」と「心と体」について次世代に伝えたいことをまとめた冊子になる予定です。生きていく基になる「食と農」と工業との違いもそのひとつ。11月26日付、日本農業新聞からの転載ですが、何かの折の話のネタにしてみてください。

 

論 点 生の息吹 食で伝える

百姓のもう一つの役割                   

                 百姓・思想家 宇根豊

 

 スマート農業に期待する声が大きくなっているが、ここでその是非を論じようとは思わない。もっと重大なことが隠されているからだ。それは農業技術から生の息ぶきが失われていくことだ。その影響は食べものにもおよんでいる。

 私たちは食べものを前にして「どこでとれたものだろうか」と思いをはせることが多い。しかし、工業製品を見て、「どこで、誰が、どのような楽しみで生産しているのだろうか」と思うことは皆無になった。

姿見えぬ作り手

 釜や鍬なら、鍛冶屋のおやじの仕事が目に浮かぶが、ホームセンターのものならそれもない。工業製品はこうなる道を進んできた。

 ところが食べものだけはなぜ、産地や百姓や百姓仕事のことを思うのだろうか。「品質や安全性を確かめるため」と言うのは、工業製品の品質管理をまねしているに過ぎない。それなら「産地表示」でことは済む。

 かつて1970年代までは、ほとんどの百姓は農産物は工業のように「つくる」のではなく「とれる」「できる」ものだ、と表現していた。無意識のうちに、農業と工業の本質的な違いをつかんでいて、言葉にも現れていたのである。ところが現代では百姓も、平気で「つくる」と言ってしまう。

 「仕事」は何よりも、やりがいがあるか、楽しいかが重んじられるのに、「技術」になると、生産性や経済性が評価される。つまり「技術」は「仕事」の中に、大切なものを置き去りにしてきたのだ。新しい技術を開発するときに、生きがいや生き物へのまなざしを考慮に入れることはない。だから工業は生産性を追求しやすく、発展が容易だった。農業は同じ道を歩むことに、無意識に抵抗してきたのではないか。それが崩壊しようとしている。

無機質で工業的

 スマート農業を推進している声には、仕事の喜びや天地自然・作物へのまなざしはどこにもない。技術の紹介は無機質で工業的だ。確かに近年の百姓仕事は「技術」を行使しているように見える。

 しかし、「技術」が目的としていないものにも、意識的にも無意識的であろうとも、まなざしは注いでいるのだ。食べものの前身である生きものの表情を気遣い、声を聞き、田畑の自然の雰囲気や周りの風景を感じ、天地自然からさまざまな教えを感じ取っているものだ。

 「どこでとれたの」という問いは、そうした生身の答えを待っているのではない。食べものは生きものだった頃、百姓の手入れに応じて、百姓と「交感」してきた。したがって食べものは天地自然と百姓からの言付けを携えた使者になった。

 食べものを食べる者は、その言付けに耳を傾けるために、その天地自然がどういう世界なのか、イメージを膨らませて、そこに身を置きたいと願うようになったのだ。

 この習慣こそ、百姓が守らなければならない農の最大の価値ではないか。食べものを工業化してはならない本当の理由がここにある。「地産地消」「国内自給」も、この感性の上に花開く。

 人工知能を搭載した機械に、天地有情の感性は宿るだろうか。食べものに「ここでとれたんだ、と伝えておくれ」と、百姓に変わって見送ることができるだろうか。

author:こだま舎, category:-, 09:05
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農業の未来を考える(『ほっとニュース』2018.12.13)

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こんな農業未来はどうでしょうか

11月14日付、日本農業新聞に次のような記事が掲載されていました。どんな感想を持たれるでしょうか。私の感想はと聞かれれば、一口に言えない、さまざまな思いが去来します。

そんなこんなとみなさまのご家庭、ご友人とで農業の未来について語り合ってみてください。

 

緑地帯

農業の未来を考える

 

 父は農業法人の代表だが昼は圃場(ほじょう)に立ち、夜は事務仕事の生活。いつか体を壊すのではないかと心配していたときに、1冊の本に出合った。

 堀江貴文さんと落合陽一さんの共著『10年後の仕事図鑑』だ。「10年後はマンパワーが必要なくなる仕事」と分類し、「人でなければできない仕事はなくなるだろう」と評していた。ドローン(小型無人飛行機)活用の可能性にも触れ、農作物の生育状況をモニタリングしたり、種や肥料をまいたりといった一連の農作業を人間がやらなくなる時代は近いと指摘する。これらが日常的になれば、父が昼にも事務仕事ができ、過重労働から解放されるのではないかと期待する。

 実際に、山梨県でトマトの大規模施設園芸を行う法人を取材した際、NTTと連携し、スマートフォンのカメラで圃場の動画を撮るだけで人工知能(AI)が翌日の収量を予測するシステムを開発中だと聞き、技術の進歩に驚いた。

 機械に仕事を奪われると考えるのではなく、機械のおかげで空いた時間をどうするか。父には販路の拡大や子どもたちに農の魅力を伝える食育活動など、人間にしかできない仕事を考え、行ってほしい。農業に明るい未来を感じているが、まずはスマートフォンを使いこなしてもらうことから始めよう。

author:こだま舎, category:-, 14:20
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国内農業の維持 手を携える農業者と消費者と(『ほっとニュース』2018.12.6)

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国内農業の維持 手を携える農業者と消費者と 

食料自給率40%を切る日本では、農業者と消費者が国内農業を守るために、とても「手を携える」状態とは言えないでしょう。先日も、オーガニックだが輸入果物がとても人気(9/27『ほっとニュース』参照)だとの話が聞こえてきて、いささか複雑な気持ちでした。

すぐにできることは何かって? そりゃあ、こだま舎の取扱品を買ってもらうことでしょ! ねぇ。

 

食料安全保障  市民の力で

欧米に活動広がる(11/4付 日本農業新聞から)

国際農業ジャーナリスト連盟22カ国・地域のマスコミ関係者を集め「消費者による食料安全保障」をテーマにスイスでシンポジウムを開き、各国の「消費者による食料安全保障」の取り組みを共有した。

 

スイスでは

国民投票で食料安全保障を憲法に明記することを実現。

 

オランダでは(オランダ・農業ジャーナリスト マジョリン・ウォアコム氏)

 オランダでは、有権者の発議による農業保護のための国民投票を求める声は強い。消費者と農家の緊密な連携が背景にある。例えば花き・青果の施設栽培農家が主催するオープンデー。消費者の農場見学を受け入れる日で、国内最大級のイベントとして40年以上の歴史を持つ。今年は22地域の200施設が直売や軽食などで消費者をもてなした。

 農家は食料を生産するだけでなく、消費者と共に環境などの社会問題を解決する役割を持つ。そのために消費者の農業と食への理解を深め、農業のために政府を動かしてもらえるようにするのだ。

 

米国では(米国・農業雑誌『ザ・フロー』記者 スティーブ・ワーブロウ氏)

 米国の消費者は、食の安全確保のために政府へ強く訴えかけている。営利追求型の大企業の農業参入で、安全性に疑問がある遺伝子組み換え(GM)や添加物の使用拡大が懸念されているからだ。2014年に市民の力で成立したバーモント州法のGM食品表示法が、16年に全米のGM食品の情報開示法へと発展したのが一例だ。今年6月、ロードアイランド州では市民団体の提言で、鶏の飼養面積が狭いゲージを段階的に禁止する法律ができた。

 消費者は食品の危険性に敏感だ。農業団体は消費者が安全性を確認することを最優先する。

 

ドイツでは(ドイツ・農業ジャーナリスト クリスティアネ・ゴーテ氏)

 ドイツでは、消費者が率先して農業保護システムをつくる。動物愛護を訴える市民の声で精肉の小売業者らが15年にファンドをつくり、農家を支援している。アニマルウエルフェア(快適性に配慮した家畜の飼養管理)方式と認められた豚・鶏肉に対し、ファンドから1キロ当たり4セントを農家に支払う。年間の総支給額は約8500万ユーロ(約110億円)に上る。

 消費者はグローバル化への反発と、地場さんへのこだわりを強め、農業保護の議論が至る所で盛んだ。政治不信も根強く、持続可能な農業を支えるのは市民だと考えている。

author:こだま舎, category:-, 13:33
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有機農業のこれから(『ほっとニュース』2018.11.29)

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有機農業のこれから 

『夏子の酒』から30年

古い会員さんは『夏子の酒』(こだま舎ライブラリーにあり)という漫画を覚えておられるかもしれませんね。無農薬米を育てることの困難さなど、農業を取り巻く種々の社会的問題を鋭く追及する内容だったためか、日本有機農業研究会内でもずいぶんと話題になっていました。

この漫画は1988年〜1991年に『モーニング』に連載されていて、その後に単行本として発行された? こだま舎で手に入れたのは、こだまの会発足から10年位経過していた時期といえるでしょうか。漫画で、無農薬でのコメ作りに対する近隣農家の反応、空中散布の問題など、私たちが直面したこととそっくりな状況が描かれていました。

それから早や30年の今、無農薬、無化学肥料の農業は、当事者である農業者、それを食す消費者の間で大きな広がりを持つようになったかというと、大筋はたいして変わっていなように思うのですが。

 

0.5%の有機農業 「環境」「持続」が世界潮流(11/7付 日本農業新聞より)

 全農地のわずか0.5%。有機農業に取り組む面積の実態だ。欧米では環境保全や持続的社会への転換に重要として有機市場が伸びている。自然環境と調和した有機農業世界の潮流だ。農水省は20日、「有機農業と地域振興を考える自治体ネットワーク準備会合」を開くが、強力な支援が必要だ。

 首都圏を中心に有機食品の専門店が登場し、スーパーのコーナーを拡張している。全国から有機の野菜や果実、畜産品を集め、輸入食品も豊富にそろえる。ハードルが高かった有機を日常品として裾野を広げる狙いだ。一般消費者をターゲットにした小売戦略は、新たな需要を掘り起こすに違いない。

 国産有機は絶対量が足りない。物流費の負担が大きい上、有機資材費の上昇や天候異変のリスク、生産に見合う価格への不満など課題が多過ぎる。その結果、出荷が不安定で、ロスが大きい、国産の加工食品が少ないなど店づくりが難しくなる。

 環境や安全に配慮した栽培は労力を使い、資材費もかかる。収量は少なくなり、当然単価は高くなる。欧州では高い生産コストを賄ってくれる環境支払い制度があり、消費者も有機農業への理解がある。米国の有機市場は4.7兆円、ドイツ1兆円、フランス8000億円に比べ、日本は1300億円と桁違いに小さい。2020年の東京五輪では食材調達に有機農産物が推奨される。海外のアスリートは食べ物に敏感なだけに、すでに大使館が有機食材の入手先を模索している。日本の優れた農産物をアピールする絶好の機会を見逃すことはない。

 国は18年度までに有機農業の面積を2万3000ヘクタールから倍増させ、1%のシェアまで広げる目標を描く。目標達成には生産から流通、消費の多面的な支援体制が急務。生産者に対し国は直接支払いで経営を支え、手厚い技術指導をすべきだ。

 有機農家は全国に点在し、小ロットのため流通費がかさむ。市場流通の一部に取り込んだり、JAが参入したりする工夫が欲しい。明るい兆しはある。有機を志す若い新規参入者が増えている。自治体は研修体制を整えて就農者を地域に定着させることが必要だ。

 生産拡大には安心して作れる販路と安定した価格の確保が鍵となる。旬の時期に栽培する、産地がリレー出荷する、冷凍保存の野菜を増やす、規格外品は加工に振り向けるーーなど、発想の転換が必要となろう。畑丸ごと実需と契約したり、有機の資料を使った有機酪農や畜産を発達させたりして加工食品の幅を拡大したい。青果物だけでは販路が偏るが、加工部門まで広げることで生産性は高まり、消費者にも支持される。

 有機はマーケティングの大きな武器となるだけでなく、環境保全や持続可能な社会への転換に貢献する。市場は確実に拡大している。社会の意識を変えていかねばならない。

author:こだま舎, category:-, 13:06
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富山だより PART 10(『ほっとニュース』2018.11.22)

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富山だより  PART10       

篠島ゆき野

 

横浜で感じた秋は、あぁ少し肌寒くなってきたかなといった感じでしょうか。

富山で感じる秋は、冷えるなぁ、これは冬じゃなくて秋なんだよなといった寒暖の差。 毛布を引っ張りだして、湯たんぽ入れて、10月だけどストーブつけていいかなという罪悪感と葛藤しながら、11月の今はほぼつけっぱなしという状況です。

 

庭には柿がたわわになり、軒先では多くの家が干し柿を作り、山は色鮮やかに紅葉。

各所で収穫祭やぎんなん祭り、ゆず祭りなどが開催されています。

外から眺めると古き良き日本の情景ではないでしょうか。

 

しかし住んでいる人たちは、これからやってくる長い冬に向けて大忙しです。

うちも水路にホースをつなげ、庭に水が流れるようにしました。これは少しでも雪を解かすためです。

また雪囲いをしました。

雪囲いとは丸太を立てて、波板を縄で括りつけ、窓ガラスが雪で割れないように家を囲う作業です。私たちは、この組み立て方を知らなかったので、集落の方々12人手伝いに来てくださいました。

また庭の木は、樹木の枝が折れないように縄で縛る雪吊(ゆきづり)をします。

 

秋ってこんなにすることがあるんだと雪国に来て初めて知りました。

しかしこちらの人から言わせると今はまだ暖かい、大変なのはなんといっても冬!

朝の除雪に約一時間。前の晩が静かなほどどっさり降っているそう。

大雪警報の時などは帰れなくなってしまうこともあるそうで、私にとっては未知の世界です。

 

4月に移住してからというもの、移住者のコミュニティや有機農業者の集い、地域活性化に向けたブレインストーミングなどありとあらゆる集まりに参加してきました。(もともと色んな場所や人に会うのが好きなため)しかし、冬になったら外出もままならないだろうし、かなり生活も変わるのかなと思います。

今でも寒いと連呼している私が果たして一番寒い1月2月をこのすきまだらけの家で越えられるのか、ある意味忍耐試験のようでもあります。願わくば、オンドルか薪ストーブをぜひリビングに設置したいです。

 

*先日金沢の自然食品店(のっぽくん)で、いちうろこの練り物やパックスの洗剤、三陸水産のわかめなどを見て、こだま舎の品ぞろえの素晴らしさを感じました。北陸でこれらの商品に再会できると思ってなかったので、なんだか旧友に会ったような気持ちでした。

author:こだま舎, category:移住への道のり, 13:18
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朝食をとらぬ児童増加(『ほっとニュース』2018.11.15)

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2018年度で朝食を食べない小学生が増えているという。背景に複雑な家庭状況や働く

環境などおとなの側の問題がありそうです。前年より大きく欠食率が上がっているという

ことは、家庭で朝食が取りにくい社会が進んでいることを示してもいます。

ゆとりのある社会でないと「朝食取らぬ」は解決しない?

 

朝食を取らぬ児童増加(11/4付日本農業新聞)

親への食育急務

 

朝食を食べない小学生が増えていることが、文部科学省の2018年度全国学力・学習状況調査で分かった。政府の第3次食育推進基本計画では、朝食を食べない子どもの割合をゼロにすることを目指している。だが18年度の欠食率は5.5%と前年度に比べ0.9ポイント増加。推進基本計画を策定した15年度と比較すると1.1ポイント悪化しており、子どもの食生活の乱れが浮き彫りになっている。

調査によると、朝食を

「毎日食べる」は84.8%、

「どちらかといえば食べる」が9.7%。

「全く食べていない」が1.4%、

「あまり食べていない」が4.1%で、

15%超の小学生が、朝食を毎日食べる習慣が身に付いていない

 文科省の別の調査によると朝食を食べない理由に3〜5割が「食欲や時間がない」、1割が「そもそも朝食が用意されていない」と回答している。子どもの朝食の欠食は、家庭環境も影響しているようだ。

 農水省が開いた食育推進評価委員会では子どもの欠食について、親世代への食育の必要性を指摘する。同委員会の委員である日本栄養士会の迫和子専務が「朝食が用意されていないということは、親も欠食しているということ」と指摘。委員である女子栄養大学の武見ゆかり研究科長も親世代の食育の充実を訴える。農水省と文科省は今後、学校での働きかけに加え、家庭を巻き込んだ食育に力を入れる考えだ。

 子どもの朝食欠食については、06年策定の第1次食育推進基本計画からゼロを目標にすることを目標に掲げている。調査方法は異なるが、当時の欠食率は4.1%。10年には3.6%まで減少したが、その後は増加傾向にある。

 

 

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こだま舎 会員のご紹介を!!

◆姉妹店 カフェ ククル(井土ヶ谷駅徒歩3分)もよろしく!!

貸切にもご利用いただけます 定休日:水、木 045−711−9996

author:こだま舎, category:-, 13:15
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